ちょうど1年前に。。

 

 

 

『 ここで

なにをされているんですか…? 』

 

 

うしろから

いきなり駅員さんに声をかけられた。

 

 

駅員さんは

僕が手に持っているものを見て

 

 

 

『 あっ、

七夕のたんざくですね…!! 』

 

 

 

 

え。。え。。

たんざくを持っていなかったもんですから。。

メモ帳をやぶって。。

 

 

 

僕は

駅の構内にかざられてある七夕の笹に

やぶったメモ用紙をつるそうとしていた。

 

 

 

駅員さんが

僕のメモ用紙をのぞきこんで

『 トライアスロンに出られるんですか!? 』

 

 

僕は

やぶったメモ用紙に

《 トライアスロンで完走するぞ!!》

と書いていた。

 

 

 

『 完走できるといいですね…!!

この、たんざくを書いてくれた子供達に

どうか勇気をあたえてあげてください…!!』

 

 

 

駅員さんに

自分の心の中を見すかされて

プレッシャーをかけられたようにも想えたけど、

なんだか嬉しくなった。。

 

 

 

僕の

しょぼいメモ用紙が

色のついたたんざく達にまぎれていた。。

 

 

 

 

 

 

 

ちょうど1年前の話だった。。