僕は仲間と一緒に
再び海に飛び込み沖を目指してパドルしました。
サイドオンショアという風が
更に強く吹き波がどんどん荒れてきました。
僕は嫌な予感がしてきて
なんだか怖くなってきました。
現場に辿り着くと
溺れていた男が3人から
2人に減っていました。
僕の中で
なんとも言えない辛さが
駆け巡りました。
溺れていた1人が流されてしまい
行方がわからなくなってしまったのです。
とにかく僕達は
溺れていた2人を必死で助けました。
岸に戻り、
流されてしまった1人のことを考え、
僕はヌケガラのようになりました。
なんで、こんな時に限って、
波が荒れていくのだろうと
自然の恐ろしさ海の恐ろしさを感じました。
人の命を助けられないことって
こんなにも辛いことなのかと
無念で仕方ありませんでした。
人の命って
一瞬で消えてしまうのかと
放心状態になりました。
警察、消防隊、救急隊が駆けつけてくれましたが
もうどうすることもできませんでした。
ヘリコプターが飛んで来て
プロペラの音がやけに耳に残りました。
つづく
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